出版社内容情報
前内大臣三条公忠の日記で南北朝政治史の基本史料.記述は康安元年(1361)から永徳3年(1383)に及び,北朝朝廷の重要事件の詳細,有職故実,宮中諸行事,荘園経営の実情,歌壇の動向などを伝える.
内容説明
本冊には、康暦元年(1379)より記主三条公忠没年の永徳三年(1383)にいたる日次記と、有職故実の問答をはじめとする附帯文書約70通とを収めた。康暦の政変、足利義満と後円融院との軋轢、義満と二条良基との協力等々、濃密多彩な記載を繰り広げている。附帯文書からは、日記と文書との間のさまざまな接点が明からにされる。