出版社内容情報
大震災から15年ー。以後も多くの災害に見舞われてきた災害大国日本。天災を人災にしないために、私たちは何を学ぶべきか。大震災の貴重な教訓から、人のいのちと暮らしに重点をおく復興政策の重要性を説く。
内容説明
あの未明の大地震から15年。災害大国日本は、それからも水害や地震、土砂崩れなど多くの災害に襲われ、大きな犠牲を払ってきた。天災を人災にしないために、私たちは何を学ぶべきなのか。大震災の貴重な教訓から、人のいのちと暮らしに重点を置いた復興政策の必要性を訴える。
目次
第1章 住宅再建支援
第2章 暮らしの再建
第3章 地域の再建
第4章 人間の復興
著者等紹介
山中茂樹[ヤマナカシゲキ]
1946年生まれ。関西学院大学教授、関西学院大学災害復興制度研究所主任研究員。関西学院大学法学部卒業後、朝日新聞社に入社。神戸支局次長のとき、阪神・淡路大震災に遭遇。以降、災害をテーマに取材を続ける。2005年より、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Astro_amane
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これなら起こりうる自然災害が起こった後のお話。読んで勉強になりました2012/10/12
壱萬弐仟縁
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人間の復興とは、福田徳三によると、「生存の機会の復興」を意味する(p.2)。人間の中には、被災者もおれば、経済構造の犠牲者(非正規雇用者、失業者)もいるわけで、打ちのめされた人間がどう再生するか? 中山間地では、土地への愛着はひとしおである(p.37)。だから、都市からお金を配って山古志村からは出ていく、というアドヴァイスには容易に応じられないのだろう。孤独死を防ぐ手立てとは、幸福や文化を指標にとる「復興の座標」(p.50)が求められる。同感である。2012/06/07