岩波ブックレット
学校から言論の自由がなくなる―ある都立高校長の「反乱」

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  • サイズ A5判/ページ数 72p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000094498
  • NDC分類 373.2
  • Cコード C0336

内容説明

「職員会議で、挙手や採決による教職員の意思確認は禁止」。この東京都教育委員会が出した通知に、一人の都立高校長が異議を唱えた。明らかになる教育委員会の実態、学校現場の苦悩をどう見るか。識者とともに考える。

目次

第1章 学校の言論の自由を守るために―なぜ、私は東京都教育委員会に「反乱」を起こしたか
第2章 いま、学校で何が起きているのか―校長の「反乱」が意味すること(教育は「未完のプロジェクト」―管理・統制はなじまない;誰のため、何のための教育委員会か;学校に民主主義をどう取り戻すか;漫画家が考える“最悪のシナリオ”…、そうならないように)

著者等紹介

土肥信雄[ドヒノブオ]
東京都立三鷹高校校長。1948年生まれ。1972年東京大学農学部畜産獣医学科卒業。商社勤務を経て、73~75年玉川大学通信教育学部で小、中、高校教員免許取得。小学校、高校教員を経て、2002年東京都立神津高校校長、2005年より現職

藤田英典[フジタヒデノリ]
国際基督教大学大学院教育学研究科教授。1944年生まれ。専攻は教育社会学

尾木直樹[オギナオキ]
教育評論家、法政大学キャリアデザイン学部教授。1947年生まれ

西原博史[ニシハラヒロシ]
早稲田大学社会科学部教授。1958年生まれ。専攻は憲法学

石坂啓[イシザカケイ]
漫画家。『週刊金曜日』編集委員。1956年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tellme0112

7
聞いたことがあった。こういうことがあったと。都教委、本当にひどいな。独裁国家みたいなことをする。ESATJもひどい対応だが。このころ生まれた子どもたちが今年受験生になりました。だからこういうことになってる。おかしなことを都教委がいっても物申す校長も教員もいない。崩壊させてきたのは都教委だった…。それでも都立高受験します。表紙3にある本も読もうかと2023/02/15

_udoppi_

1
「要領より要綱の方が法令上は下に位置づけられます。(p.30)」そうなの?訓令ないし通達(行政規則)の呼称の中に法形式上の上下関係があるというのは初耳で、特に法令上の定めがあるわけでもないと思われる。根拠があるとすれば何か。後で調べる。2014/10/29

tk

0
とてもよくまとまっておりました。都立学校に勤めようかと思っている人には是非。2012/07/24

壱萬参仟縁

0
言論の自由、表現の自由、守秘義務・・・など、憲法の各種人権が、教育現場でなぜ、保障されていかないのか、腑に落ちない読者は、こうした疑問をおぼろげながら晴らすことができると思える著。管理や統制は、教育現場には馴染まない・・・との主張は、評者は共感できる。管理教育は、偏差値教育を招き、校内暴力にいじめなど陰湿化したりした過去もあったからだ。だからといってゆとり教育も失敗した。では、どんな制度でも学習者の責任ある自由の希求が大切になるのでは、と思える。2012/05/31

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