岩波ブックレット
「英語が使える日本人」は育つのか?―小学校英語から大学英語までを検証する

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  • サイズ A5判/ページ数 72p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000094481
  • NDC分類 375.893
  • Cコード C0336

内容説明

「学校で十年やっても、使えない」。世間の不満と経財界の要望に押され、近年英語教育の強化が叫ばれている。小学校英語の導入、高校での授業改革等々、これらの改革は何をもたらすのか。真に目指すべき「ことばの教育」とは。

目次

いま、英語教育全般がおかしい?!―「英語が使える日本人」育成構想を問う
提言1 試作版『英語ノート』と「ことばへの気づき」を育む教育
提言2 学校英語教育を変えるために―広島市の実践から
提言3 語学哲学に基づく英語教育政策を

著者等紹介

山田雄一郎[ヤマダユウイチロウ]
1945年広島県生まれ。広島大学教育学部大学院修士課程(英語教育学専攻)修了。広島修道大学人文学部教授。シドニー大学教育学部、レディング大学応用言語学センターで外国語教育学を学ぶ。その後、ニューヨーク、ロンドン、パリ、イスタンブールなどにおいて研究活動。専門は、外国語教育学、言語政策論

大津由紀雄[オオツユキオ]
1948年東京都生まれ。立教大学卒業後、英語教育改革の夢を抱いて、東京教育大学へ学士編入。同大学院修士課程を修了後、マサチューセッツ工科大学にてPh.D.(言語学)を取得。慶應義塾大学言語文化研究所教授。専門は、言語の認知科学

斎藤兆史[サイトウヨシフミ]
1958年栃木県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科英文学専門課程修士課程修了、インディアナ大学英文科修士課程修了。ノッティンガム大学英文科博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門は、英語教育・学習論、英学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gollum

15
英語が伸び悩んでいる中学生に”英語はどうやって勉強したらいいですか?”と問われて、図書室の用務員さんは軽い気持ちでこの本を手に取った。予想外に「当たり」の本。“母語と外国語には共通の基盤があり、まず、それを確固たるものにしないと母語も外国語もあやしくなる”という主張はあまりにも当たり前だが忘れがち。子供をバイリンガルにするためにいろんな仮説・メソッドが提唱されているが成功例を聞かない、〝結局のところ、より努力した人間、より根性のある学習者がより高度な英語力を身につけるという「根性仮説」に辿り着”くに爆笑。2013/11/09

hiromin3

2
この3人の英語教育界の重鎮による政府の進める英語教育政策に対する批判は、非常に説得力がある。3人の立場は、全く同じではないところが、より広い読者の支持を獲得するのに役立っていると思う。2013/03/16

noritsugu

2
どう教えるかとか色々な課題はあるにしても、結局のところ言語学習は繰り返しが大切というのは動かしがたい事実。しかし、繰り返しは、どうしても多少の苦痛が伴う。そこに本質がありそうな気もする。(←本と関係なく思ったこと)2009/05/20

nom

1
盲目的・理念のない早期英語教育に警鐘を鳴らす一冊。確かに目標が不明確だなと思う。それに、グローバル化=英語をすべての国民が話せるようにというのはどこかずれているような気もする。基底能力を育むのは重要だよなあ2014/12/21

レイコ

0
資格取得のためのレポート参考図書。専門家の方々がじぶんの理想や指導要領についての意見不満を好き勝手にあーだこーだ言ってる本。指導要領に振り回される大人たちに付き合わされる子どもたちに同情します。2017/03/19

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