出版社内容情報
21世紀初頭における世界経済の動きに関する基本的な視点を提供し,グローバル化,地域主義化の基本トレンドの動因とその影響を解説する.私たち日本人は,南北格差や資源エネルギー問題とどういかにかかわっているのか,いかにかかわるべきなのか.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
9
グローバリゼーション、地域主義、市民の連合、というキーワード(2頁)。今も不変の重要性。2030年世界人口82億人。2011年10月末70億人突破は記憶に新しい。資源の有効活用は益々求められる。入門書らしく、用語解説が詳しいのは嬉しい。地域主義とは、諸国家や諸地方が連携して、既存の国境にかかわりなく、独自の地域を形成する動き(17頁)。人間貧困概念では、povertyに代わってdeprivationという、社会の仕組みによって人権が剥奪された状態が深刻化している(56頁)。排除や剥奪を社会がケアしないと。2013/11/06