出版社内容情報
日本で最初に西洋医学教育を試みたポルトガル人アルメイダ,教会医学の内容を伝えた沢野忠安,さらに長崎オランダ商館の医師の中からケンペル,ツュンベリー,シーボルト,ポンペ,ボードウィンらの業績と影響を語る.
内容説明
十六世紀中葉、わが国にキリスト教と共に教会医学がもたらされた。本書は、日本で最初に西洋医学教育を試みたポルトガル人アルメイダ、教会医学の内容を伝えた沢野忠安、さらに鎖国以後の長崎のオランダ商館の医師たちの中から、ケンペル、ツュンベリー、シーボルト、ポンペ、ボードウィンの五名を選び、彼らの業績と影響を語る。
目次
アルメイダ
沢野忠安(忠庵)
ケンペル
ツュンベリー
シーボルト
ポンペ
ボードウィン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いち
3
本書は、長崎のオランダ医たちがどのようにして日本の歴史・社会を把握し、日本の現状を(自国や世界に対して)紹介できたかを主として記されている。当時のオランダ医たちが、医学教育だけでなく、日本の生活様式や動植物などの生態系を調査して自国に報告することも任務とされていた点が興味深い。ポンぺ先生が、課業の多さに不満を言う学生に対して、「学生が一度この職業を決定した以上、全力を尽くすべきであり、自分に患者の生命が託されていることを自覚し、その患者に尽し、自分の身体を思うべきではない」と諭された言葉は肝に銘じたい。2022/02/19
takao
2
ふむ2024/04/01