岩波新書の江戸時代<br> 道頓堀裁判

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岩波新書の江戸時代
道頓堀裁判

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000091299
  • NDC分類 324.23
  • Cコード C0021

出版社内容情報

大阪みなみの繁華街の中心にある道頓堀.1965年に開削者の子孫から出された川底の土地の所有権認定訴訟による裁判の中で解明された江戸時代の土地所有権のありかたを論じつつ,開削者安井道頓をめぐる伝承を描く.

内容説明

道頓堀は大阪の「みなみ」と呼ばれる繁華街の中心にあり、江戸時代初めにできたといわれる。一九六五年に開削者の子孫から道頓堀川の川底の土地約五万坪の所有権確認訴訟が出され、話題を集めた。本書は、この裁判のなかで解明された江戸時代の土地所有権のあり方を論じつつ、開削者安井道頓をめぐる伝承と法制史学との接点を叙述する。

目次

1 通説の成立
2 訴状
3 土地所有制度
4 道頓の謎
5 道頓堀川開削の経緯
6 道頓堀川の管理支配
7 浜地は公儀御地面
8 判決

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

28
「道頓堀は自分(原告)の土地だ」と主張した訴訟をめぐり、その名前の由来である「安井道頓」なる人物の謎を古文書から追う。江戸期の土地「所有」と、現代の所有権とはどのように接続されるものなのか、法学からの視点には実に興味を引かれる。それにしても、長い江戸時代の間、記憶や口碑が、どんどん事実からずれていく時の流れの力には、今更ながら驚く。(元の新書には書影がないので、こちらで登録)2015/12/25

狐狸窟彦兵衛

2
日本橋北詰めに安井道頓・道卜顕彰碑があります。その道頓の姓が成安だったことや、道頓が大阪夏の陣で討ち死にしたこと、道頓堀川など所有権を巡って裁判があったことなどは知っていましたが詳しい経緯は調べたことがありませんでした。改めてその詳細を辿れました。ドブ川に変わり果ててていた道頓堀も随分綺麗になりました。おおさかを作った先人たちの思いを改めて知る一冊でした。2023/08/20

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