出版社内容情報
寛文6年から慶応3年まで,200年間にわたる長崎奉行の判決記録「犯科帳」によって当時の犯罪記録を整理し,それを通して密貿易,贋金つくり,恋愛のもつれ,強盗殺人など,長崎庶民の今と変わらぬ人間模様を語る.
内容説明
江戸時代の風俗を伝える書物は多いが、犯罪の記録から当時の庶民生活をのぞいたものはまれである。寛文六年から慶応三年まで、二百年間にわたる長崎奉行の判決記録「犯科帳」によって当時の犯罪記録を整理し、それを通して、密貿易、贋金つくり、恋愛のもつれ,強盗殺人など、長崎庶民の今と変らぬ人間模様を語る珍しい本。
目次
第1部 その成り立ち(長崎奉行と「犯科帳」;刑罰の種類)
第2部 犯科帳(密貿易;かたり;女の犯罪;人倫関係;嫁盗み;キリシタン;にせもの;火事;安政開国;願いと訴え;役人かぜ;年中行事;雑件)