内容説明
人けのない小さな町やオフィスにひとりたたずむ人影―不安と孤独に彩られた現代社会を鋭い人間観察によって見事に描ききったアメリカ・リアリズムを代表する画家。
目次
エドワード・ホッパーのアメリカ
作品解説(日曜日の早朝;マンハッタン橋ループ線;ガソリンスタンド;ニューヨークの映画館;夜のオフィス;夜更かしの人々;ホテルのロビー;午前7時;カフェテリアの日ざし;2階の日ざし ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
75
「エドワード・ホッパー静寂と距離」の補完として読む。ヴィーラント・シュミートの評論と絵の解説。1882年ニューヨーク州生まれ、イラストで生活をし、51歳にてMoMA回顧展で注目される。代表作「夜更かしの人々」はヘミングウエイの短編「殺し屋」と比較される。「ニューヨークの映画館」や「自動販売機」での虚ろな表情の女性が印象に残る。映画のシーンのような光と女性。1963年「空っぽの部屋」が遺作になるが、陽の光が差し込む誰もいない部屋に何を表現しようとしているのかと問われて、私自身と答えた。とても内面的な世界。2020/03/05
出世八五郎
19
最初に触れた作品は《夜更かしの人々》1942だった。特に興味も抱かず平凡な作品だというのが最初の印象だった。しかし、眺めている内にじわりじわりと良さを感じ始めた。故にホッパーに興味を抱いた。1882年NY生まれ1967年没。《日曜日の早朝》《ガソリンスタンド》《ニューヨークの映画館》《ホテルのロビー》《自動販売機》など掲載。作品解説文は長過ぎ。ホッパー批評文も素人には冗長。作品自体が大きく表示されないものがある。改めて思うのはホッパーも実物を観れば、もっと感動すると思う。2017/01/20
かめぴ
11
線路脇の家、が見たくて。映画『サイコ』のモデルになったのが分かる、くらいこんな絵が寝室に飾ってたら…安眠は出来なさそう。。人物は皆笑ってもない。これがアメリカ。いやぁ好きだわ。2021/07/17
ののまる
9
この独特な暗い色彩と孤独感と止まった時間が大好き。2019/12/05
アルクシ・ガイ
9
あるマンガ家は「絵は色気がないと飽きる」と言った。私はどうも「孤独」がないと飽きてしまうらしい。フリードリヒ。ハンマースホイ。このホッパーは図書館本だが、手元にも一冊欲しいな。2015/08/16
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