出版社内容情報
『後漢書』は本紀と列伝によって構成される紀伝体の史書.漢王朝は王〓によって〓奪されたが,光武帝劉秀によって再興される.皇帝の事蹟を記した本紀の前半は,初代光武帝から第6代安帝までが収められる.
目次
本紀一上 光武帝紀第一上
本紀一下 光武帝紀第一下
本紀二 顕宗孝明帝紀第二
本紀三 粛宗孝章帝紀第三
本紀四 孝和孝殤帝紀第四
本紀五 孝安帝紀第五
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんたん
4
後漢王朝の成立期を知りたくて、とりあえず初代光武帝を列伝と並行して読む。小説先行なので本紀だけだとイメージがわかないが、中国統一までは各地に親征したりして色々大変だったのだとわかる。時間があれば、明帝以降も読んでみたい。2016/09/18
BIN
4
後漢の初代光武帝から6代安帝(~125年)まで。書き下し文とその原文という順序で書かれていて、難しい単語が結構出てくるが、下の注で説明されているので、素人でも一応読める。光武帝は基盤を作ってからは将軍を派遣して征服していったが、進まないときは親征して一蹴している。やはり光武帝が最強なのだなという印象をもった。2代目以降は質素倹約に努めて、災害に見舞われたら、減税したり、また班超による西域遠征で領土拡大したりと無難に帝国の基礎が作られているように思えた。2015/01/21
吾輩は猫で名前は公開していない
1
後漢書の原文と書き下し。第一冊は本紀のうち光武帝紀から安帝紀までを収録。続巻は列伝まで収録している。 なぜか後漢は影が薄い王朝で、一般的な中国史の概説でも黄巾の乱より前についてはほとんど素通りされる傾向にある。形式的には200年近く存続したにもかかわらず。 この王朝の歴史について詳細を知りたければ一次史料を当たるしかないので、正史が容易に通読できるのは非常にありがたい。漢文に慣れていれば非常に読みやすく、注釈も充実している。2016/05/18
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