出版社内容情報
天皇家の縁戚として家格を誇る西園寺家を継ぎ,維新後の9年を激動のフランスで学んだ公望は,近代日本の政治指導者の中で抜きんでた存在であった.組織的資料蒐集に基づき,その91年の生涯の全体像を明らかにする.
内容説明
永い歴史を背負った門地と倒幕派公卿としての活動、長期の在欧経験など、近代政治家として登場するまでの閲歴を無視して、公望は語り得ない。本巻は西園寺家の歴史をふり返り、維新後の経歴についてはさまざまの新しい史実と解釈を提出しつつ、1880(明治13)年帰国後の活動・再渡欧までを描く。