インディアス史〈3〉

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インディアス史〈3〉

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  • サイズ A5判/ページ数 730,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000085434
  • NDC分類 290.9

内容説明

『インディアス史』の本訳書では、第1分冊に原著第1巻第1章から80章まで、第2分冊に同81章から153章までを収めたが、この第3分冊では、第1巻第154章から最終章182章までと、第2巻第1章から53章までを収録した。本巻は、1498年10月18日に5隻の船団がサント・ドミンゴ港を出帆し、エスパーニャに向かうところからはじまる。この船団には、コロンがカトリック両王(イサベル女王とフェルナンド王)に宛てて書いた2通の書簡が託されていた。もともとコロンは、現世的な栄誉や富を求める一方、きわめて宗教的な動機にもとづいて彼の航海をはじめたのであった。ラス・カサスにとって、コロンは神から選ばれ、神の意志を実現しようとした人物であった。コロンが1492年、バハマ諸島からエスパニョーラ島に到着し、1498年にはついに南アメリカ本土に達したのも、福音を新しい世界にもたらすという、神の意志を担っていたからであった。だが一方、ラス・カサスはコロンにたいしてもきびしい批判をすることを忘れていない。1500年8月、カトリック両王が、査察官フランシスコ・デ・ボバディリャをエスパニョーラ島に送って、コロンから事実上の権限を奪い取ってしまった事実にたいしても同情を示さない。しかし、ボバディリャの着任とともになにが起こったか。それは、原住民をエスパーニャ人の間に分配し、金の採掘や農耕や苦役に酷使する、あの悪名たかいレパルティミエント制のほとんど無制限の施行であり、それをこばむ住民たちの奴隷化であった。こうして、神の意志によってキリスト教徒に開かれたはずの新世界は、修羅の巷となっていった。それは、神の崇高な意図と、それを裏切る、あくことなき人間の貪欲と野望が対立する、壮大な歴史のドラマとして描かれている。

出版社内容情報

第一期叢書を引き継ぎ,世界史を二分するこの時代に迫る.その後の研究の進展と問題意識の深化をふまえて精選された個性的な記録を編成,作品のラインアップが充実し,各作品相互の有機的連関が重視される.〈第2次刊行〉