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出版社内容情報
きら星のように輝く西洋近代絵画の巨匠たち.欧米気鋭の執筆陣による本シリーズは,同時代の芸術活動にも着目する平易な解説と,画家の挑戦を示す美しいカラー図版によって,巨匠の生涯を生き生きと描く西洋美術入門の決定版.
内容説明
畏怖と憧憬が共存するゴーギャンの作品は、不思議な存在感と生命力に満ちている。本書は、画家への転身からタヒチでの死に至る壮絶な生の軌跡と、孤独と懊悩が深まるほど輝きと確信に満ちていく彼の絵画の展開を追う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MO
4
絵を見ると、構図、色、線に意図が見えて、だいぶ考えて描いてる人だなと思いました。解説を読んだらやはり頭がいい人みたい。頭がいい人特有の上手くまとまってるのが今ひとつ評価がぶち上がらない由縁でしょうか。海にも係わりの深い人らしく、心は自由な冒険心もあったみたい。未開のバリ島と文明のフランス。野生と抑制。相対する資質が人生を通した作品群で感じられた。一生うだつがあがらず諦めなかったゴッホもいいですが、恵まれた経済的生活から苦難の画家生活に入ったゴーギャンだって十分神話になるはず。良い画集です。2021/06/22