出版社内容情報
古代ギリシアから20世紀にいたる3千年の西洋美術の歩みへ,気鋭の美術史家が大胆に切り込み,コンパクトな全体像を描く.概説とは違うヴィヴィドな説明は,知的興味と創造力をかきたて,おのずと「見る眼」をつくる.
内容説明
この世紀はベッリーニ、ルーベンス、プッサン、レンブラント、ベラスケスといった巨匠の時代である。バロックの芸術家たちは、物語りの語り手としてきわめて優れ、人々にためらいものなく感動を与えた。本書では、劇的なリアリズム、当時の人々の個性や自負を伝える肖像、日常生活に現われたメンタリティーなどのテーマを掘り下げる。
目次
1 彫刻―大理石に再現されたダイナミックな動きと官能的な肉体
2 絵画―光によってドラマ化された現実
3 絵画―フランドルの色彩と豊饒
4 絵画―理性によって抑制された情熱
5 絵画―バロックの肖像画
6 絵画―野外の風景、町の風景、そして室内
7 建築と諸芸術の統合