岩波グラフィックス<br> 色と糸と織と

岩波グラフィックス
色と糸と織と

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  • サイズ A5判/ページ数 80p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000084352
  • NDC分類 753

出版社内容情報

30年にわたって草木染の味わいを生かした織の仕事に打ち込んでこられた志村ふくみさんが,自然のさまざまな不思議との葛藤を,磨ぎすまされた感性で綴る珠玉のエッセイ.井上隆雄氏独特のカメラ・ワークと併せて紹介.

目次

木の精・草の精
季節の息吹―冬から春へ
季節の詩―秋から冬へ
色のゆかりと移ろい
染の不思議
蚕の贈りもの
糸から布へ
湿潤の列島文化
着物と日本人

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまとさくら

5
染織作家、随筆家の著者。草木で染められた糸。それから織られた布でできた作品の写真が美しいです。特に著者の作品「一色一生」でふれられていた(蘇芳)で染められ写真のページは、見入りました。他の作品も 和の織物のよさは時間がたっても変わらないのでしょう。桜の枝から染めると 桜色に染まるという不思議。2014/12/06

ネギっ子gen

3
草木染の味わいを生かした織が有名な著者が、その磨ぎすました感性で綴る珠玉のエッセイ。冒頭に「染色の口伝」の一節を引用。「草木は人間と同じく自然より創り出された生物である。染色となる草木は自分の命を人間のために捧げ、色彩となって、人間を悪霊より守ってくれるのであるから、愛(なさけ)をもって取扱い、感謝と木霊(こだま)への祈りをもって染の業に専心すること」。引用後に著者は言う。「祈りの染は、いつ頃まで続いていたのだろうか。今の私たちには木霊という言葉すら、素直に口にすることができなくなっている」と。仰る通り。2020/01/17

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