出版社内容情報
日本美術が急いで近代を目指したとき、浮世絵の遊女は、洋画の裸体美女へと変貌したが、女性はあいかわらずに「見られるオブジェ」であった。ジェンダー概念によって近代絵画の女性裸体像を解釈し、これまでの「正統」日本美術史を書き換える。
感想・レビュー
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yui
1
日本近代における女性の裸体についての考察。高橋由一の《花魁》、黒田清輝の女性像などを手掛かりに、西洋美術史におけるヌードや浮世絵の女性像の図像比較しながら、女性たちがどのような「視線」のなかで描かれ、女性性をどのように表現されてきたのかをさぐる。西洋美術史が専門の筆者による豊富な知識と近代日本美術史に関わる膨大な資料が勉強になる。女性が描かれるということについてきちんと見て自分なりに考えてみようみようと思った。2014/07/09
さとう
1
いま近美でやってる「ぬぐ絵画 日本のヌード1890-1945」を見る為にもいいかな、と思って、若桑みどりデビュー。面白かった!行く人も行かない人もぜひ。他の著書も読もう。2011/11/27
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