全訳 マルコ・ポーロ東方見聞録―『驚異の書』ｆｒ．２８１０写本

月村 辰雄/久保田 勝一【本文翻訳】/アヴリル，フランソワ〈Ａｖｒｉｌ，Ｆｒａｎｃｏｉｓ〉/グセ，マリー＝テレーズ【解説】〈Ｇｏｕｓｓｅｔ，Ｍａｒｉｅ‐Ｔｈ´ｅｒ｀ｅｓｅ〉/小林 典子/駒田 亜紀子/黒岩 三恵【訳】

岩波書店（2002/03発売）

• サイズ B4判／ページ数 230p／高さ 35cm
• 商品コード 9784000082266
• NDC分類 292.09
• Cコード C0071

出版社内容情報

ピサの物語作家ルスティケッロがジェノヴァの牢獄にて書き留めたと言われるマルコ・ポーロの幻想の東洋への大旅行記を，豪華写本『驚異の書』（フランス国立図書館蔵）から初めて全訳．絢爛たる挿絵もすべて掲載．

内容説明

ヴェネツィアから中東を経て、クビライ・カーンの宮廷にいたるマルコ・ポーロの大旅行記は、ピサ出身の物語作家ルスティケッロがジェノヴァの牢獄で書きとどめたものと言われ、多くの写本が制作され今日まで伝えられている。本書は、そのなかでも最も絢爛たる彩飾写本『驚異の書』ｆｒ．２８１０（１５世紀初頭）より初めて全訳を行ったもので、そのすべての挿絵も掲載。成立以来７００年の時を経て幻想の東洋への大旅行記がいま甦る。

目次

「東方見聞録」
ミニアテュールの解説
「東方見聞録」内容目次
『驚異の書』、フランス国立図書館、ｆｒ．２８１０写本
マルコ・ポーロを原典で読む―フランス語版『東方見聞録』訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[姉勤]

大判のフルカラー豪華本。挿絵つきの東方見聞録の全訳。コンスタンチノープルと大都（北京）を往復した際、見聞（ほぼ伝聞）した虚実混然の旅行記。カーン（フビライ）と大都とモンゴルの交易システムについての描写や、各地の風土を伝える。巻末に解説「驚異の書」。

2018/03/28