出版社内容情報
キャパが報道写真家として初めて名をなしたスペイン内戦.反乱当初の市街戦から,最終局面までを共和国側からドキュメントする.果てしない破壊と悲惨の中で苦悩する民衆や兵士を,1つの個性ある人間として描きとる.
内容説明
本書はロバート・キャパがスペイン内戦(1936‐1939)を取材した作品を初めて集大成するものである。これまで未発表のもの、あるいはながらく所在不明であった密着プリントなどもあわせて収録する。
目次
反ファシズムの文化
スペインの地図
スペインのロバート・キャパ
スペイン内戦中の女性たち
図版
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
292
古書店で偶然に目について購入。実に素晴らしい写真集。被写体のすべてに「人間」が描かれる。表情といい、ポーズといい、服装といい、すべてにわたって現実でありながら現実を超えている。どの1枚をとっても、まるで俳優たちが演じる映画の1シーンのようなのだ。目の表情が、もう全く人民戦線とは何かを如実に語るかのようだ。これらの写真を見ていると、ロッセリーニを、そしてネオ・レアリスモを生んだのはキャパなのではないかという気になってくるほど。岩波は表紙にタラゴーナの写真を選んだが、すべての写真が表紙になりうるレベルだ。2016/04/14
Koki Miyachi
2
キャパのスペイン内戦の取材の集大成。例の「崩れ落ちる兵士」も掲載されている。表に見えているキャパの陰に、生身のキャパが透けて見えるような気がした。キャパはその人生を通して本当の真実とは何なのか、そんな永遠のテーマを問いかけているのかもしれない。2014/03/08
しょー
1
人々が怯えながら空を見上げる姿が印象に残った。壊滅した町を見れば表情の意味がわかる。グロテスクな写真も、数枚が収録されている。改めて争いは嫌だと思った。2013/08/14
browneyes
0
ベタ焼きのなんちゃらノートいいな。2011/01/25
etupirka
0
キャパの第二次大戦の写真集を先に見たので、こっちの写真が古く見えてしまった。2009/04/28
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