出版社内容情報
青年期の傑作ヴァティカンの《ピエタ》から、最晩年の「未完成」の境地を伝える《ロンダニーニのピエタ》に写真家アメンドラが挑み、ミケランジェロの知られざる創造の軌跡を鮮やかに提示する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
332
写真はアウレリオ・アメンドラ、解説を執筆しているのはアントニオ・パオルッチ。ミケランジェロの3つの『ピエタ』を一気に鑑賞できる。まずは最も名高いサン・ピエトロの『ピエタ』。絵画にもピエタはたくさん描かれたが、これほどに完璧なと形容してよい美しさと敬虔な静謐さを備えたピエタは見当たらないだろう。しかも、驚くべきことにミケランジェロ弱冠24歳の作品である。1499年の作であるから500年以上が経過するのだが、そうした時の流れを微塵も感じさせない。すなわち、ここにあるのは「永遠の今」である。2022/04/08
美幸
2
非常に美しい。息を飲む美しさって正にこれ。そしてどうしても固い大理石とは思えない質感。布地を纏っているマリアがキリストの肉体を抱き抱えているのよ。2022/04/18
NOB
1
多分一番好きな彫像。2017/01/26
さぼさん
1
地上でもっとも美しい被写体の写真集.サンピエトロのピエタはまさに神が創った最高傑作.そしてロンダニーニのピエタは人間ミケランジェロの集大成といえる.