ケルズの書―ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本

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  • サイズ B4判/ページ数 256p/高さ 34cm
  • 商品コード 9784000081733
  • NDC分類 022.23
  • Cコード C3071

出版社内容情報

ケルト美術の最高傑作と目される彩飾福音書写本。世界中の人々を魅了してやまない写本成立の歴史的背景、構成、携わった写字生、彩飾家を詳しく解説する。鳥や動物・植物文、組紐文、渦巻文、幾何学文を徹底的に検証して、その象徴的意味を説き明かす。写本研究の第一人者による決定版豪華美術書。カラー図版230点を付す。

目次

1 歴史的背景(『ケルズの書』、その後の歴史;製本と再製本 ほか)
2 『ケルズの書』の諸要素(ヘブライ語の名前;対観表 ほか)
3 装飾(先行例と影響関係;象徴と主題 ほか)
4 写字生と彩飾家(写字生の仕事;写字生たち ほか)
5 『ケルズの書』の物理的特徴(ヴェラム;用具 ほか)

著者等紹介

ミーハン,バーナード[ミーハン,バーナード] [Meehan,Bernard]
『ケルズの書』を所蔵するダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館の蔵書研究および写本管理責任者

鶴岡真弓[ツルオカマユミ]
早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。多摩美術大学芸術学科教授。ケルト芸術・表象研究専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

271
『ケルズの書』は、9世紀に古ラテン語で書かれた(文字はインシュラー体と呼ばれるもの)典礼用の四福音書である。全体にケルト装飾がふんだんになされており、歴史上最も美しい聖書ともいわれる。子牛のベラムに描かれているのだが、大切に扱われてきたためか、今に至るも色彩の保存状態もきわめて良い。現在は、ダブリン大学のトリニティ・カレッジに蔵されており、アイルランドの国宝である。装飾は誰が見ても一目瞭然の典型的なケルト文様であり、様々なシンボルの意匠も、全てケルトの原型を今に留めている。一見の価値、大いにあり!2025/04/22

コットン

71
単なる聖書の写本を通り越して一級品のアート本で独特な渦巻きうねる様なケルト文様やケルト芸術に詳しい鶴岡真弓さんの翻訳・解説が素敵です。大判なのも見ごたえがあります。2019/02/03

スプーン

43
「世界一美しい本」と言われる「ケルズの書」。 キリスト教書籍の頂点だと思われる。 内容は、四つの福音書が飾り文字で描かれている。 信仰心を美しいと思える者だけが、この本の真の価値を理解出来るのだと思ふ。2020/04/21

内島菫

31
描きかけの部分が残る未完の大著。やはり魅力的な本は未完なのだろうか。少し怖かったところは、「荒れ野の誘惑」の場面の黒い悪魔像の首、腕、胴の周りにナイフの先でつけられたらしい傷があること。その痕は20以上、2~3ミリ前後で慎重につけられたものらしく、肉眼で一見しただけではわからないというが、先行の数葉にも達するほどの深さ。本書では、「この1件がいつ起きたのかは不明」と書かれており、この傷が制作の一環としてつけられたとは考えられていないようだ。2017/12/31

tom

12
デザインというか「模様」というか、そういったことに興味のある人なら、たぶん楽しむことができる本。私は、かなり楽しむことができました。図版を見てるだけで、ちょっとだけ幸せ感の本。2016/11/11

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