内容説明
グロタンディークのスキーム論を超えて代数・幾何・解析を融合させる現代数論幾何の重要なアイデアを詳説する。本書では、まず数の幾何、アラケロフ幾何入門として算術曲線や算術曲面上の場合を考える。さらに、一般の算術多様体上のアラケロフ幾何の基本事項を解説した後、双有理アラケロフ幾何の最新結果とそのラング‐ボゴモロフ予想への応用を示す。
目次
1 準備
2 数の幾何
3 算術曲線上のアラケロフ幾何
4 算術曲面上のアラケロフ幾何
5 一般の算術多様体上のアラケロフ幾何
6 算術多様体上の体積関数と連続性
7 算術多様体における中井‐Moishezonの判定法
8 算術的Bogomolov不等式
9 Lang‐Bogomolov予想
著者等紹介
森脇淳[モリワキアツシ]
1960年生まれ。1986年、京都大学理学研究科修士課程修了。現在、京都大学大学院理学研究科教授。専攻は代数幾何学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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