科学ライブラリー
DNAロボット―生命のしかけで創る分子機械

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  • サイズ B6判/ページ数 109,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000074933
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0345

内容説明

38億年の進化が生み出した精巧な分子機械―生命。そのからくりを盗みとり、分子サイズの機械を創りだす。DNAの二重らせんを巧みに使い、極微の構造を自在に構築する。二重らせんの足をもつロボットが分子の世界を歩く。急速に展開するDNAナノテクノロジー研究の最前線を紹介し、ゲノム関連技術の進歩と情報化の融合が生み出す未来を予測する。

目次

1 生命の「しかけ」を借りる
2 DNAの「調理法」―設計する、切る、つなぐ
3 分子の世界の匠の業―DNAで作るナノスケールの構造
4 DNAロボット―動くしかけから知能ロボットへ
5 DNAロボットから人造生命へ―生物と無生物のあいだ
6 生命進化の新しいフェイズへ―情報化で生命進化が加速する

著者等紹介

萩谷昌己[ハギヤマサミ]
1957年生まれ。1980年東京大学理学部情報科学科卒。現在、東京大学大学院情報理工学系研究科教授。理学博士。専門は、計算機科学

西川明男[ニシカワアキオ]
1963年生まれ。1988年京都大学理学部卒。現在、富士大学大学院経済・経営システム研究科准教授。博士(工学)。専門は、生命情報学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

67
DNAで作る分子サイズのロボットがあるということを耳にして、ちょっと興味を持ち読んでみた。いきなり「ウルトラセブン」や「ミクロの決死圏」の話が出てきて引き込まれたが、科学的な話になると、さすがに私の理解がついていかない。この本、2008年の刊行だから、今はさらに進歩しているのだろう。現実は、SFの先を行っているようだ。2023/03/04

calaf

7
この本の最初に書いてあるように、ミクロな人間が人体に侵入して病気を治す...というものの、ロボットに対応する部分の具体的なものの話と思っていたら、もちろんそういうものもあるものの、他にもいろいろな事が考えられ、日々開発(?)が進められているようです。最終的には細胞を(工業的に)作り、生命進化にも寄与するようになる!?!?!?2012/05/17

monado

1
DNAの仕組みを利用して、コントロール可能な装置を作る。まだまだ初歩的なことしかできないようだが、基礎的な部品はできつつあるようだ。2024/09/05

トリスタン

1
D N Aロボットとは、D N AナノテクノロジーによってD N Aに操作を加えて、D N Aが自立して動作するロボットのような機能を果たすようにさせたもののことである。D N Aロボットは、精密な分子機械として、病気の治療にも使えるのではないかとみられている。本書はその展望を開くための基本的な概念と技術について詳細に説明したものである。具体的にどのような形になるのかは、本書の説明からはまだまだ分かりにくい。それでも基本的な知識が得られるのは、貴重なことである。2020/02/06

ばりさん

1
DNAを材料として用いたナノテクについて、コンパクトにまとまった良著。表題のロボットや論理演算など、細胞生物学におけるDNAの扱いとは大きく異なる研究が紹介される。DNAロボットを通して合成生物学や人工生命の構築に関する方向性も打ち出されており、この分野の人にはぜひ読んでほしい2013/01/16

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