岩波科学ライブラリー
和算小説のたのしみ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 117,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000074827
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0341

内容説明

江戸時代に独自の発達を遂げた日本の数学「和算」。いまこれを題材にした歴史・時代小説が静かなブームだ。和算のもつ数学的な専門性とパズル的な遊戯性が共存し、そして何より奇人変人、しかし人情味あふれる和算家たちの意外な活躍ぶりが、他の時代小説にはない和算小説の魅力だ。気鋭の小説家である著者自ら、その醍醐味を存分に語る。

目次

第1章 和算の世界
第2章 正義はほろ苦い―新田次郎の世界
第3章 ミステリーから天文暦学小説まで―幅広い和算小説の世界
第4章 算額は江戸のブログだ
第5章 円周率を計算した男―関孝和を追う
第6章 子供に読ませる/大人が楽しむ
第7章 これからの和算小説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆかーん

50
「和算」=外国から入ってきた数学を日本人らしい工夫と感覚で磨き上げたもの。日本人のたゆまぬ努力と繊細な感性が、今の数学の基礎を創り出しているように感じられます。以前「天地明察」を読んでいたので、絵馬を使った問題の提示などは知っていましたが、師匠の教えを乞いながら、多くの弟子が数学の公式を生み出していく事実には感動するばかりです。今回は同時期に読んでいた「算法少女」も本書の中に登場し、新田次郎や宮部みゆきなど、著名な小説家も和算小説を執筆していたという発見を得ました。ますます数の世界に親近感を覚えます(笑)2015/08/24

calaf

12
和算を題材にした小説?まぁ、主人公が算学道場に通っているだけ(?)というようなものも含めているようですが (大汗) ←宮部みゆきさんの霊験お初のシリーズ...そうでしたっけ? (^_^;;;2012/11/01

ゆうゆう

9
やってしまった…この手の本は、読みたい本を増やすだけだ(笑)日本は鎖国していても、ガラパゴス進化万歳の国だ。けっして取り残されるわけではなく、和算を進化させ続けた。日本すごい!2020/10/28

むつぞー

4
和算を扱った小説がこんなにあるとは思わなかった2008/06/13

とりもり

3
あくまでも和算小説のガイドブックで、和算そのものの内容についての解説はほとんどない。しかし、これだけ和算をテーマとした時代小説が多いというのは意外だった。また、和算小説の先駆けが新田次郎だというのも新発見。個人的には、「和算少女」などを読みたいと思った。一方、「四千万歩の男」を和算小説に入れるのは無理がないか? 和算ガイドブックとして活用したい一冊。★★★★☆2012/07/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/404448
  • ご注意事項

最近チェックした商品