内容説明
青カビからつくられた奇跡の薬、第二のペニシリンとも呼ばれるスタチン。動脈硬化や心臓病の特効薬として毎日世界中で三千万人以上の人が服用する。いまや薬剤の年間売上ベストテンの上位をスタチン関連が占める。発見したものの再三開発中止に追い込まれ、土壇場でついに認められるという波乱の道のりを発見者自らが語る。
目次
1 新薬の種を求めて(コレステロールと冠動脈疾患;動脈硬化の原因 ほか)
2 動物実験で二度の危機(ラットのコレステロールが下がらない;自らラットを飼う ほか)
3 重症患者には安全でよく効いたのに(再復活へ;臨床試験は順調であった ほか)
4 強力なライバルの出現(幻のプロポーズ;世界最大手メルクのねらい ほか)
5 大規模臨床試験から見えてきたこと(コレステロール値を下げて心臓発作が減ったのか;大規模臨床試験 ほか)
著者等紹介
遠藤章[エンドウアキラ]
1933年秋田県の山村に生まれ、少年時代からカビとキノコに親しむ。大学では青カビからペニシリンを発見したアレキサンダー・フレミングの伝記に感銘を受け、以来現在までの約50年間、カビを主とする微生物の医薬と食品への応用研究に従事。1957年東北大学農学部卒業。三共(株)入社。1966年農学博士。アルバート・アインシュタイン医科大学留学、三共(株)発酵研究所主任研究員、同研究室長、東京農工大学農学部助教授、同教授を経て、1997年より同大学名誉教授、(株)バイオファーム研究所代表取締役所長。農芸化学賞、ウィーランド賞(独)、東レ科学技術賞、アルパート賞(米)、日本国際賞、マスリー賞(米)などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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