内容説明
モンテ・クリスト伯の三人の仇敵、ヴィルフォール、ダングラール、フェルナンは、いまやパリの社交界に出入りする貴族である。しかし地位と富におごる彼らの身辺には、いつしか伯爵の復讐の手がしのび寄る。波瀾に富む壮大な復讐の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
67
じわじわと囲んでじわじわと攻めて、いやもうダンテスの恨みの深さがわかる4巻。攻める方も攻められる方も絡まりまくってて、ちびちびと解いてみせるいやったらしさ。そのあたりが抜群に上手いよデュマ。この都合の良さと目を離せない展開はまさしく連ドラですな。ああ、面白い。2024/03/01
みっぴー
30
〈モンテ・クリスト伯4/7〉智謀神の如し…ドミノ倒しのように、伯爵が手を触れただけで次々に不幸に見舞われる被復讐者達。でもまだまだ決定的な破滅はしていません。悪人はやはりしぶといし図太いです。ダングラールとヴィルフォール一家には容赦ない伯爵ですが、フェルナン一家にはどのような裁きを与えるのでしょうか…やはり別枠?というかシード扱い?では五巻へgo♪2015/12/31
きょちょ
22
真綿で首を絞めるような復讐劇だ。 カヴァルカンティ少佐親子にさせられた二人は、今後一体どういう役割を担うのか? カドルッスはどうやら脱獄したらしい。 彼に対してはどういった復讐を成し遂げるのか? 今一番気になるのは、モンテ・クリスト伯は仇の一人ヴィルフォールの娘をどうするつもりなのかということ。 4巻目ともなると、それまでの「些細な話」と思っていたことが改めて話に出てくると、記憶を呼び覚ますのが大変だけれど、それでも面白い。 ★★★★2017/09/23
アイカワ
5
全身不随で口も聞けないじいさんとその孫娘が、老人の眼差しだけで対話をし、コミュニケーション方法を編みだし、意にそわない結婚を迫る父親と嫁を打ち負かすエピソードが単体で短編に出来るんじゃないかてぐらい素晴らしかった。モンテ・クリスト伯、復讐の仕方が意外と泥臭い。2017/03/11
tai65
2
星4つ2020/01/05