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ワイド版岩波文庫
怪談―不思議なことの物語と研究

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000073455
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

日本を終生愛してやまなかったハーン(一八五〇―一九〇四)が我が国古来の文献や民間伝承に取材して創作した短篇集。「怪談」は俗悪な怪奇小説の類から高く抜きんでて、人間性に対する深い洞察力につらぬかれている。有名な「耳なし芳一のはなし」「雪おんな」など一七篇のほかに、「虫の研究」三篇を収めた。

内容説明

日本を終世愛してやまなかったハーン(一八五〇‐一九〇四)が我が国古来の文献や民間伝承に取材して創作した短篇集。有名な「耳なし芳一のはなし」など、奇怪な話の中に寂しい美しさを湛えた作品は単なる怪奇小説の域をこえて、人間性に対する深い洞察に満ちている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつこんぐ

23
柳広司氏の『怪談』と読み比べたくて図書館で借りました。怪談ですが、恐がらせてやろうという風ではなく、本当に日本が好きなんだろうなぁという思いが伝わる優しい文章でした。怪談に出てくる日本は古き良き時代のお話。今の日本を作者が見たら嘆かれるかもしれません。2017/12/27

金平糖

5
柳広司の「怪談」の底本ということで読み比べを推奨されていたので読んでみる。旧版の改訳版で2011.11の出版のワイド版だったので非常に読みやすい。「解説」で旧訳は永井荷風の朱正がほどこされていたこと、ハーンが帝大講師を突然解雇(後任は夏目漱石)されたこと、江戸時代の粉本の筋を原作に近代小説として足りないものをハーンが補って書いたことを知る。まさに、柳氏もハーンと同じことをされたのだと気づく。柳氏の作品は怪異より人の怖さが印象的だった。時代により怖さは変化するが、人の怨念は変化しないものではないかと思った。2012/05/31

Sakana

4
伝統的?な日本の怪談。怖いものが嫌いなので、手に取った時どうしようか悩んだのだけれど、いざ読んでみたらとても面白くて、一気に読んでしまった。それによく知ってる物語もたくさんあって、なんだかジブリ映画の「平成狸合戦ぽんぽこ」を思い出しちゃった。私は「むじな」(のっぺらぼう)の話がシンプルで一番すきかな。でも関係ないのだけど、どうして著者の名前がラフカディオ・ハーンなのだろう…。彼は帰化して、小泉八雲になったのではなかったっけ?うーん。2015/12/12

Hiroki Nishizumi

3
知ってる物語も忘れてた物語もある。そして知らなかった物語もある。どれも日本語が美しく、読んでいて何かしら気持ち良くなるのがある意味不思議だ。2015/04/02

舞草

1
怪談話はもちろん、蟻に関する話が興味深かった。ハーンの想像した未来が現実になる日は案外すぐかもしれない。2020/10/24

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