内容説明
本冊には、巻四から巻六までを収める。巻四(源三位頼政が以仁王を促して挙兵し、宇治川で合戦)、巻五(福原への遷都、源頼朝が挙兵、富士川で平家の大軍が惨めな敗退)、巻六(木曾義仲も挙兵、清盛が熱病で死去)と、平家の栄華は急速に傾いてゆく。
目次
巻第4(厳島御幸;還御;源氏揃 ほか)
巻第5(都遷;月見;物怪之沙汰 ほか)
巻第6(新院崩御;紅葉;葵前 ほか)
感想・レビュー
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nagoyan
1
優。第四から第六まで。第四冒頭、清盛は高倉天皇を退位させ安徳天皇の登極となる。高倉院が平家根拠地厳島と福原に御幸し平家の権勢極まるが、後白河院の第三皇子以仁王の挙兵となる。宮と源頼政は敗死し、宮を匿った三井寺は煙と消える。第五は福原遷都で巻を開く。後に六代に拘る文覚上人の挿話と活躍。富士川合戦。重衡の大仏殿炎上と有名な挿話が続く。巻六では物語前半の主人公清盛の死と数々の挿話が描かれる。2011/06/27
はまい
0
過酷な修行をケロッとこなし、平氏に歯の衣着せぬ物言いで島流しを食らう文覚。 頼朝の為に福原から伊豆まで3日で行き来するなど、この坊さんのタフさが気になってしまった。2015/12/30