内容説明
事件の衝撃から立直れないラスコーリニコフは、心配してくれる家族や友人にも、警戒と不信を抱き続ける。妹の婚約をめぐって悶着を起こし、殺人事件の捜査官と薄氷の渡り合いを繰広げる一方で、心の清らかなソーニャとの交流が次第に深まってゆく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
6
ドゥーネチカ(=ラスコーリ二コフの妹の愛称)は、「自分もあのひとを尊敬できる固い確信がなければ、結婚なんかするものですか」(87頁)。出会いもないが、相手への尊敬がなければ死ぬまでご一緒ということにはなりにくいと実感する。「ぼくの論文には何も新しいことはないわけです」(145頁)。専門家には独創なくして生き延びれない厳しさがある。<<全人類の幸福>>というのはなかなか難しいが、きになることば(175頁)。「夫にたいする愛情は、兄への愛情にまさるべきもの」(232頁)。親族を超える愛が夫婦には必要とのこと。2013/04/30
まいご
2
自分が特別である願望は珍しくもなし、それを動機と言うのは釈然としない。空想に留めない事で非常人たろうとしたなら何故みすぼらしい強盗殺人なのか。自らナポレオンと比すならもっと大きな事を考えてもよさそうなもの。保身と懲罰願望、贖罪の代償行動でふらふらする主人公。聖書に造詣がないのでソーニャをマリア、自分をラザロに見立ている程度しかわからない(これだと兄妹になる?)。魂の親近者、生まれ変りによる救済。これも一方的で他人頼りな願望である。あんなおせっかいな友人とメイドがいて孤独を気取るのは贅沢でしょうよ。2016/09/04
bibliophile_k
1
上巻と下巻と比べるとほんの少し短めの中巻。さらっと読めてた。すぐに読み終えてしまったので、下巻も入手しておいてよかったと思った。2025/02/21
*
1
ルージン氏が、男の醜さと女々しさを全身全霊で体現していて恐ろしい。「貧乏」というのを知識や社会経験に置き換えてみても、150年変わらない男尊女卑の構造というのを思い知らされる(男性が固定観念に縛られている、という意味でも)。2017/04/07
ふかしき
0
ルージンの手紙に対するラスコーリニコフの批評が痛快すぎる。2019/08/16
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