ワイド版岩波文庫
老年について

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 131,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000072519
  • NDC分類 131.8
  • Cコード C0310

内容説明

古代ローマの政治家・文人大カトーが文武に秀でた二人の若者を自宅に招き自らの到達した境地から老いと死と生について語る、という形をとった対話篇。古代ローマの哲学者・政治家キケロー(前一〇六‐前四三)が人生を語り、老年を謳い上げる。新訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょ

0
武人青年政治家である小スキピオ、親友ラエリウスが、老いの道行をどう耐えることができるか、農民出身の政治家文人弁論家の大カトーに尋ねたもの。 老年が惨めなものと思われる4つ 1 公の活動から遠ざけるから 2老年は肉体を弱くするから 3老年はほとんどすべての快楽を奪い去るから 4老年は死から遠く離れていないから それぞれ一つずつ老年についての見識を述べてたもの。老年とは卑下するものではない。2021/07/10

はるたろうQQ

0
キケローによれば、魂は死と共に消滅せず本来の住処(天上世界)に戻り永遠の生を享受する。死は、真の生への旅立ちで、苦痛ではなく極めて喜ばしい出来事である。ではこの世において肉体と共にあるのは何故か。神が「地上を世話するものや、天界の秩序を観察して、ゆるぎなき生き方を持ったその秩序を模倣するものを存在させようとした」からである。人間は地上においてこれらの仕事を果たす義務がある。とすれば、青年のうちからこの自覚をもって人間に課せられた仕事を果たしていく必要がある。私は現在還暦だが、既に手遅れであり絶望しかない。2019/05/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/187050
  • ご注意事項

最近チェックした商品