出版社内容情報
蘇峰には,明治の元勲はすでに位高く志満ちて意欲を失い,いまや維新の大業はなかば荒廃したという切実な認識があった.(注・解説=植手通有)
内容説明
明治の元勲はすでに位高く志満ちて意欲を失い、今や維新の大業はなかば荒廃したという切実な認識から、では現状をいかに打破するかの精神的課題を、松陰像に結晶させた徳富蘇峰。その若々しい筆致は、本書を傑出した史論・人物論たらしめている。明治26年版を底本にし、読みやすさに意を用いている。
目次
誰ぞ吉田松陰とは
家庭の児
徳川制度
鎖国的政策
天保時代
水野越前守の改革
長防二州
旅行
象山と松陰
攘夷
尊王
幕政の変局
松下村塾
打撃的運動
革命家としての松陰
最後
松陰とマヂニー
家庭における松陰
人物
事業と教訓
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- 和書
- 性の心理