出版社内容情報
ゲーテを崇拝してやまなかったエッカーマン(1792-1854)は,晩年のゲーテに深く愛され,その側に身を置いた.ほぼ10年に及ぶ両人の親しい語らいは,文学や芸術はもとより,個人生活や諸外国の文化など多岐にわたり,それらをまとめた本書は,まるで読者もまたゲーテと語り合っているかのような愉しさにあふれている.(全3冊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitya
3
ワイド文庫だからか、思っていた以上に読みやすかった。エッカーマンは、貧しい家庭に生まれながらも自らの努力で、上流社会に入っていき、晩年のゲーテに出会うことになり、かわいがられて、様々な分野について対話する。1823年~1827年の5年間のエッカーマンの日記という形で構成されている。ゲーテの言葉で、心に留めておきたいものがいくつかあった。生前から偉大な人であったのだな。2016/08/08
Hiroki Nishizumi
2
この本を読むとゲーテのその人となりが分かってくる気がする。内容の深さに起伏があるので読みやすく、至言に満ちた人生論とも言える。2016/09/01
POOH
2
ゲーテ晩年の会話から、芸術への接し方を学べる。非常に優れたたとえ話を駆使する奇才でありながら、こんなお茶目な面もあることに爆笑。「私には、自分の作品がぜんぜん見おぼえがなくなってしまっていることが、よくあるね。このあいだもあるフランスのものを読んで、この人はなかなか気の利いたことを言うな、私自身でもこうとしか言わないだろう、などと読みながら考えたものだ。ところが、よく見てみると、私自身の書いたものからの翻訳じゃないか!」2008/11/17
金北山の麓に生まれ育って
1
【スケールが違うのは解る】生き生きとした会話や様子が面白い。シラーの最後の手紙を眺める場面、近代人は悟性が勝ちすぎて書けないとかシェークスピアをパクリだという輩はアホだとかとか。ただ後半はバイロンとシラーの登場頻度が多く、2人を読んでいないので話のイメージが掴みずらかった、教養が無いのでこの本をどこまで理解出来たか疑わしいが、でもゲーテがすごい人だというのは伝わってきます。2019/08/22
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