出版社内容情報
常に貧を友とし,村童と交って遊戯に耽り,村女とともに野辺の若草を摘む.足れるを知り,歌人の歌および詩人の詩を嫌った良寛.規格にとらわれない自由で平易な詠みぶりの中に,その朴直素純な生活思想が横溢する.
内容説明
「富貴わが事にあらず」―。曹洞宗の僧良寛は、18歳で出家、諸国行脚ののち故郷越後に帰り、寺泊や国上山その他に転住して漂泊の人生を楽しみ、一托鉢僧として清貧の生涯を送った。本書に収めた詩篇400余。人生を愛し、自然に親しんだ良寛の生活・思想のすべてがこれらのうちにある。