出版社内容情報
生物の多様な形態はその発生過程を通して現われる.驚くべきことに,生物は基本的に同じ遺伝子群を使って進化してきたことが明らかになった.動物と植物を広くとりあげ,進化発生学の最新の成果を紹介する.
内容説明
生物はどのようにして今日の姿と形をもつようになったのか。目を見張る生物の形態は、個体発生を制御するメカニズムの進化によってもたらされた。驚くべきことに、ヒトもハエも同じ遺伝子群を使って進化してきたことが明らかとなった。ゲノム解析技術、遺伝学の成果、化石の新資料の発見を結びつけることで、動物・植物の発生と進化が共通の言葉で語られる。最新の研究成果を紹介するとともに、研究史の読み解きを通して、進化発生学の未来を考える。
目次
序 生物界の広がりと体制の多様性
1 現代進化発生学の勃興―遺伝子の普遍性と進化
2 動物の発生と進化
3 植物の発生と進化
4 発生と進化の研究史
結び 進化発生学の新たな幕開け
著者等紹介
佐藤矩行[サトウノリユキ]
1945年生まれ。京都大学大学院理学研究科教授
野地澄晴[ノジスミハレ]
1948年生まれ。徳島大学工学部生物工学科教授
倉谷滋[クラタニシゲル]
1958年生まれ。理化学研究所発生・再生科学総合研究センターチームリーダー
長谷部光泰[ハセベミツヤス]
1963年生まれ。自然科学研究機構基礎生物学研究所教授
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