内容説明
40億年におよぶ生物進化の大きな流れをいかに追究するか。遺伝子解析によって系統進化をたどる手法の発展は、現生の生物の成り立ちについて予想外の結果をもたらした。また、多細胞動物の胚や軟組織の化石が新たに発見され、進化のシナリオは再検討を促されている。現生の生物からの情報を横糸に、化石資料からの情報を縦糸にして、進化研究はさらに展開していく。生物への認識を問い直すべく、挑戦する分類学を紹介し、大量絶滅を進化の文脈で位置づける。
目次
序 ヒト、地球、生命、そして進化
1 進化がもたらした多様性の認識―分類学の挑戦
2 分子系統でたどる生物の歴史
3 先カンブリア時代からカンブリア紀の生命の歴史
4 植物化石が語る進化
5 絶滅という進化
結び 縦軸進化学のすすめ
著者等紹介
佐藤矩行[サトウノリユキ]
1945年生まれ。京都大学大学院理学研究科教授
柁原宏[カジハラヒロシ]
1972年生まれ。北海道大学大学院理学研究科助手
馬渡峻輔[マワタリシュンスケ]
1946年生まれ。北海道大学大学院理学研究科教授
長谷川政美[ハセガワマサミ]
1944年生まれ。統計数理研究所教授。総合研究大学院大学教授(併任)
大野照文[オオノテルフミ]
1951年生まれ。京都大学総合博物館教授
西田治文[ニシダハルフミ]
1954年生まれ。中央大学理工学部教授
川上紳一[カワカミシンイチ]
1956年生まれ。岐阜大学教育学部教授
石川統[イシカワハジメ]
1940年生まれ。放送大学教授。東京大学名誉教授
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感想・レビュー
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家の中のぱっぽ
やす
からおの