出版社内容情報
量子論の概念構成と数学的構造から説き起こして,量子場のもつべき少数の基本的性質を一般的に定式化.さらに,そこから粒子像や散乱現象の特徴,スピンと統計の関係など豊富な物理的帰結が引き出せることを示す.
内容説明
本書では、量子論の概念構成と、それを裏うちする数学的構造からやさしく説き起こして、相対論的対称性など量子場のもつべき少数の基本的性質を一般的に定式化し、そこから粒子像や散乱現象の特徴、スピンと統計の関係など豊富な物理的帰結が引き出せることを示す。岩波講座としての第2次刊行に際して第7章を加え、量子場の数学的構造の具体例として2次元カイラル共形場と作用素環の包含との相互関係をとりあげ、最近の発展を紹介した。
目次
1 状態と物理量
2 量子論
3 相対論的対称性
4 局所物理量
5 散乱理論
6 セクター理論
7 具体例
付録(Hilbert空間と作用素;作用素環;自由場)
著者等紹介
荒木不二洋[アラキフジヒロ]
1932年生まれ。1955年京都大学理学部物理学科卒業。現在、京都大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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