出版社内容情報
ネコもタケも生きにくい世の中になった.野良ネコは嫌われタケは邪魔者扱いされる.彼らがその本来の生き方をしようとすると摩擦が生じてしまう.ネコとタケを通して現代社会において野生が抱えている問題を考える.
内容説明
ネコもタケも生きにくい世の中になった。都会の公園を徘徊する野良ネコは嫌われ、山を占拠してしまうタケは邪魔者扱いされる。彼らがその本来の生き方をしようとしているだけであっても、人間との間に摩擦が生じてしまう。私たちは、彼らにとってふさわしい生き方を抑えつけているのではないだろうか。ネコとタケをとおして現代社会において野生が抱えている問題を考える。
目次
第1部 ネコ(動物病院の診療室で;ネコはネコらしく生きているのか;ネコの現代病;ネコを通して人間社会が見えてくる;ネコは野生を保てるのか)
第2部 タケ(竹藪が拡がっている?!;タケはなぜ重宝だったのか;タケ抜きで日本文化は語れるのか;タケってそんなにじゃじゃ馬なの?;竹林は今や眺めるだけのもの?;タケがその陣地を失うとき;タケだって人の役に立ちたいのだ!;タケは永久に強者なのだろうか)
第3部 討論・ネコとタケは何を問うているのか
著者等紹介
柴田昌三[シバタショウゾウ]
1959年生まれ。京都大学大学院農学研究科附属演習林助教授。タケの造園的利用に関する生理生態的研究を皮切りにタケ類の生態学的研究を行っているほか、緑地植物の観点からの里山管理の研究を行っている
小方宗次[オガタムネツグ]
1944年生まれ。麻布大学獣医学部附属動物病院助教授、小動物部門長。ネコやイヌの主に皮膚科および神経科の診察、研究を行っている
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