出版社内容情報
人はどのようにしてことばを話し理解しているのか.以前から知られている失語症や最近報告された家族性の言語障害,言語活動と脳活動の同時観察などを最新の言語理論を通して見ていくと,新しい脳科学の可能性が開けてくる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kochi
15
精緻に構築された言語学(生成文法・普遍文法)を武器に脳の謎に挑む斬新な試みの一般向け紹介。もともと、脳の働きの研究には、何らかの原因で損傷を受けた人の症例から理論が組み立てられてきたという歴史があるらしいが、ブローカ野には、言葉の構文や規則などを含めた処理をする心的演算機能が存在するというのが著者の仮説。言語学の理解が必要なので、本書でも普遍文法のさわりに触れられており、チョムスキー入門としても読める(私自身はこれが目的)。約20年前の書物である本書からどれだけ研究が進んだのか? それも気になる。2018/09/08
calaf
12
言語の種類にとらわれない普遍的な文法と、脳の働きとの間に、相関が見えてきつつあるらしい...何となく言いたいことは分かるけど...ちょっと私には難しいなぁ...2014/08/29
たまご
10
「人生で影響を受けた本100冊」コミュニティのための本棚登録で. 今自分はなにも学んでいないのではと反省する本その2.萩原先生のご冥福を祈ります.2020/03/15
atsuto.
0
卒論用に読んだ。 萩原先生の授業でやったことがほとんどだった。2015/05/10
クロネコ団
0
中学の頃読んで脳科学に興味をもった。