出版社内容情報
人間の心のはたらきは脳のメカニズムからとらえることができる.記憶と学習の結びつきや記憶をささえるニューロン機構,意識のしくみなどについてわかりやすく解説し,知覚,記憶,意識を統一的に理解する考え方を提示する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
13
認知脳科学の入門書?心を脳科学の観点から解明しようとする分野らしい・・・知覚ーー記憶ーー意識の関係が重要なようです。自己認識、今ではいろいろな動物で確認されていますね。オランウータンにはあってサルにはなくても、イカも持っていたはず。まぁ、この本が発行された後に分かったのだったと思いますが。2014/11/13
毒ドーナツを食べたいな
4
ひとが知覚し意味あるものを記憶する際に起こる脳のはたらきについて実験方法とともに詳しく解説◆85頁までは前提となる基礎的な事柄が記載されていて、やや教科書的なこともあり退屈(とはいえ、この学問の歴史が手際よくコンパクトにまとまってる)ですが、応用編に入るとエキサイティング◆将来、解明が期待される脳のはたらき>「イメージを浮かべる」「自分を俯瞰する(メタ視点)」「無意識の学習」◆(85頁までの基礎編をしっかりと読み込むことで後半がより楽しめるようになりますヨ)2015/02/25
すー
1
知覚からはじまり、記憶、記憶と知覚のシステム、心的イメージと進みながら認知脳科学の知見をわかりやすく解説。最後は知覚と記憶の関係から意識のトップダウン説に話を繋げておしまい。少し前の本だけれど面白い。人間が世界と(認知的に)どう関わっているのか、その見取り図の獲得にもってこいな一冊と思う2012/02/25
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