出版社内容情報
解析的整数論の大家ジーゲルが、1959-60年の冬学期にタタ基礎研究所でおこなった講義録。クロネッカーとヘッケが発展させた美しいアイデアを明快に紹介する。2次形式のゼータ関数に関するクロネッカーの極限公式、その代数的整数論への応用、ヒルベルト・モジュラー関数の理論を解説した貴重な古典の邦訳。
内容説明
解析的整数論の大家ジーゲルが、1959‐60年の冬学期にタタ基礎研究所でおこなった講義録。クロネッカーとヘッケが発展させた美しいアイデアを明快に紹介する。2次形式のゼータ関数に関するクロネッカーの極限公式、その代数的整数論への応用、ヒルベルト・モジュラー関数の理論を解説した貴重な古典の邦訳。
目次
1 クロネッカーの極限公式(第一極限公式;デデキントのη‐関数;クロネッカーの第二極限公式 ほか)
2 クロネッカーの極限公式の代数的整数論への応用(ペル方程式のクロネッカーによる解;P(√d)(d<0)の絶対類体の類数
実2次体に対するクロネッカーの極限公式とその応用 ほか)
3 モジュラー関数と代数的整数論(アーベル関数と虚数乗法;ヒルベルト・モジュラー群に対する基本領域;ヒルベルト・モジュラー関数)
著者等紹介
ジーゲル,カール[ジーゲル,カール] [Siegel,Carl Ludwig]
1896年生まれ。フランクフルト大学、ゲッティンゲン大学教授。プリンストン高等研究所教授。1978年ウルフ賞数学部門受賞。1981年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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