出版社内容情報
超函数の理論その他の現代的な手法を駆使した水準の高い偏微分方程式論の教科書．それら諸手法の考え方を十分ていねいに解説し，また古典的な問題についても具体的な見通しが得られるように多くの配慮がなされている．
目次
第１章 Ｆｏｕｒｉｅｒ級数、Ｆｏｕｒｉｅｒ変換
第２章 超函数（ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｉｏｎ）
第３章 楕円型方程式（初等的理論）
第４章 初期値問題（Ｃａｕｃｈｙ問題）
第５章 発展方程式
第６章 双曲型方程式
第７章 半線型双曲型方程式
第８章 Ｇｒｅｅｎ函数とスペクトル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
嘉村 崇宏
3
函数解析的な方法での記述。具体的なものを考えるのではなく、線型偏微分方程式の一般論であるので抽象度も高く初学者には向かない。Kosaku YosidaのFunctional Analysis辺りの函数解析の本を読んだ後、もしくは同時にやるのが良い。それと、シュワルツの超函数の理論も必要になるかと思われる。複素解析の知識も結構出て来るので、直前に少し復習してから読むといい。2014/02/27
