出版社内容情報
いまや社会の隅々まで行き渡り、われわれの生活や思考スタイルまでも改造しつつあるコンピュータ。それを動かしているのがソフトウェアだ。はたしてその実像をどこまで知っているだろうか。知られざるシステムエラーや超ハッカーの裏側、ソフトビジネスの虚実などを例に、ソフトウェアと現代社会との関わりを読みやすいタッチで描く。
内容説明
いまや社会の隅々まで行き渡り、われわれの生活や思考スタイルまでも改造しつつあるコンピュータ・ソフトウェア。その実像をどこまでわたしたちは知っているだろうか。巨額な損失をもたらすシステム・エラーやハッカーの知られざる姿、日本のソフトウェアビジネスの虚実などを例に、ソフトウェアと現代社会との関わりをソフトウェア工学の専門家が描く。
目次
第1章 ソフトウェアの不思議な性質
第2章 フリーなソフトウェアの衝撃
第3章 ヒューマンエラーの恐怖
第4章 情報産業の盛衰
第5章 ソフトウェア技術の移り変わり
第6章 ソフトウェアの権利
第7章 これからの日本のソフトウェア
著者等紹介
玉井哲雄[タマイテツオ]
1948年生まれ。1970年東京大学工学部計数工学科卒。現在、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻教授。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroki Nishizumi
1
ソフトウェアエンジニアリングの歴史を概観。過去の大きなトラブルや技術の遷移、著作権問題などコンピュータ・ソフトウェアの一般常識が少し分かったような気がした。2012/12/29
Jiro Tsuda
0
過去話が多くもう少しこれからの話を多く入れてほしかった。2012/04/16
静岡茶
0
IT業界の概要レベルがわかる本。ソフトウェアライセンスの法的な考え方とか種類、社会での認知度とかを期待していたが、これといって参考にならなかった。2012/03/31
kozawa
0
それなりに面白く読んだ。ソフトウェアという単語の歴史やFLOSS話、東証誤発注問題、ソフトウェア工学、ソフトウェア関連権利など。ぼちぼちの本かな。ゼロ年代になって見かけるのが増えたソフトウェア技術的トレンドはあんまり追っかけてないような印象を受けるような意味で首をかしげたくなる点とかないでもないけど本書に求めてもしょうがないのかもしらん。2012/03/07
69samadesu
0
我々が普段意識しない現代社会を支える重要なインフラであるソフトウェア。日本において、そのソフトウェアをつくる産業が現在、危機的な状況にある。ソフトウェアを取り巻く知的財産権等の問題(ソフトウェアは、著作物なのか特許なのか曖昧)やソフトウェア産業の構造的な問題(下請け構造、ブラック企業など)があるとこの本の著者は指摘している。 少子高齢化や20年に及ぶ不況によるこの国の競争力の低下を解決するには、このソフトウェア産業の問題は、避けては通れないんではないかと思う。2018/04/20