内容説明
地球に残された最後のフロンティアで、「アトランティス大陸」の発見者は何を感じたのか?有人潜水船「しんかい6500」の世界一周航海で目にしたのは、ホネクイハナムシや巨大ヨコエビだけではなかった。世界各地の研究者とともにした、1年間の血湧き肉躍る冒険と、驚異の発見の数々。地図や深海で撮影した写真を見ながら臨場感たっぷりに、ときにはユーモラスに、心温まるエピソードを交えて語る。
目次
1 出発からインド洋中央海領まで(旅立ちまで;インド洋の極限環境生物)
2 ブラジル沖航海(大洋を分ける岬―喜望峰とケープタウン;南大西洋に潜航する―ブラジル沖航海調査;鯨骨生物群集とホネクイハナムシ―サンパウロ海嶺;「アトランティス大陸発見!?」―リオグランデ海膨;リオデジャネイロ入港―ダーウィンのビーグル号体験とブラジルの研究者に学ぶ;メタン湧水に群がる生物を夢見て―サンパウロ海台調査)
3 カリブ海・トンガ海溝・ケルマディック海溝航海(世界最深の熱水活動―カリブ海、ケイマン海膨;オハラエビ―赤外線センサーをもつハイテクエビと熱水生物地理;古代生物の隠れ家?―世界で1番深いマリアナ海溝チャレンジャー海淵;トンガという国と深海資源;新しくできた海山と熱水生態系―ケルマディック海溝に沈み込む海山群)
4 エピローグ(深海の多様な生物たちは何を語ってくれたか;改めて、日本の海と生物を見直す;血湧き肉躍る冒険的な航海が必要だ!―フルデプス有人潜水船で世界を先導する)
著者等紹介
北里洋[キタザトヒロシ]
1948年東京都生まれ。1976年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。静岡大学理学部助手、助教授、教授、(独)海洋研究開発機構海洋・極限環境生物圏領域領域長を経て、現在、同機構東日本海洋生態系変動解析プロジェクトチームプロジェクト長。専門は地質学、地球生命科学、深海生物学、海洋微古生物学。2010年日本古生物学会賞(横山賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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toshi
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