出版社内容情報
飛躍的発展を遂げた植物の生理化学的研究の成果を平易に解説し,植物生化学の全体像を提示する意図で書かれた教科書.世界の第一人者ビーヴァース博士の日本での講義を軸に,赤沢博士の協力のもとに完成した.
内容説明
植物の生理化学的研究は、生物の分子レベルおよび細胞レベルでの理解が詳細かつ強固なものになるのと相俟って、この20年間に飛躍的に発展した。本書は、その成果を正しく平易に解説し、植物生化学のダイナミックな全体像を提示する意図で、世界の第一人者ビーヴァース博士が先年日本で行なった講義を軸に、赤沢博士の協力のもとに完成された。今日得られる最も完璧の教科書である。理学部生物学系および農学部の学生、研究者に必読の書物としておくる。
目次
第1章 植物生化学の発展
第2章 代謝研究法
第3章 グルコースの分解―Embden‐Meyerhof‐Parnas経路と呼吸
第4章 ペントースリン酸経路
第5章 ミトコンドリアにおける電子伝達と酸化的リン酸化反応
第6章 代謝調節
第7章 区画化と代謝プール
第8章 光合成―光エネルギーの利用
第9章 光合成暗反応
第10章 光呼吸
第11章 C4光合成
第12章 光合成暗反応に関連した酵素の調節
第13章 CAM
第14章 デンプンの分解
第15章 デンプンの生合成
第16章 脂質の分解と合成
第17章 グリオキシル酸サイクル
第18章 グリオキシゾームと〈脂肪‐糖〉転換
第19章 マイクロボディの形成
第20章 オルガネラにおける蛋白質の生合成と細胞膜透過に関する諸問題