出版社内容情報
現代数学のなかでもっとも重要な基礎概念であるコホモロジー.位相幾何学を経由せず,群や集合など代数の基礎だけを前提に本質を理解する.カテゴリーからグロタンディエック理論まで徹底的にかみくだいて説明した意欲作.
内容説明
現代数学にとって必須の概念とされるコホモロジー。整数論をはじめ、代数幾何、代数解析などを含む、数学の幅広い分野でますます応用が広がる。位相幾何学やホモロジー理論を経由せず、集合や群など代数の基礎だけを前提に、この概念のもつ本質を理解できるように工夫した。カテゴリー論から、グロタンディエックのスペクトル系列まで、徹底的にかみくだいて説明した意欲作である。
目次
1 カテゴリーと関手(数学の舞台、カテゴリー;カテゴリー論の大黒柱、米田の補題;ずっと行った先が帰納的極限、ずっと戻った先が射影的極限;カテゴリーと前層)
2 コホモロジー代数(使われているすべてのコホモロジーは、みな導来関手;数学自然に現れるスペクトル系列とは;スペクトル系列三羽烏に何ができる;コホモロジーを取らずにコホモロジーを捕らえる;コホモロジー論の作りなおし)
Appendix コホモロジー代数史とその展望
著者等紹介
加藤五郎[カトウゴロウ]
1979年米国ロチェスター大学、Ph.D.取得。現在、カリフォルニア工芸州立大学数学科教授
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