出版社内容情報
現代を代表する大物理学者が,奇想天外な体験を痛快に語る.金庫破りの腕をみがいて周囲を驚かせたり,女の子とつきあうことに腐心する一方,自分を実験台に夢の研究.愉快な一面と科学への情熱を伝える好読物.
内容説明
現代を代表する大物理学者が、奇想天外な話題に満ちた自らの体験を痛快に語る。何でもとことん追求する態度といたずら好きの性格は、周囲に混乱と感動をひき起こさずにはいない。研究のかたわらで金庫破りの腕をみがいて仲間を驚かせたり、女の子とうまくつきあうことに腐心する一方で、夢に興味をもてば自分を実験台に研究開始。陽気なアメリカ人の愉快な一面と、科学への真摯な情熱を伝える好読物。
目次
1 ふるさとファー・ロッカウェイからMITまで
2 プリンストン時代
3 ファインマンと原爆と軍隊
4 コーネルからキャルテクへブラジルの香りをこめて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
215
こんなふうに人生を面白おかしく生きてみたいなと思う。特に金庫を開けるシーンが面白かった。2016/07/01
山口透析鉄
29
これ、学生時代に読みました。ファインマン先生といえば赤本(物理の教科書、非常に定評が高い)が有名なのでしょうが、こちらは読み物としてまず抜群に面白かったですね。 マンハッタン計画にも参加したような有能な研究者でしたが、金庫破りに熱中したりと、興味深いエピソードのオンパレードでしたね。 米国でもかなり売れた、というのもさもありなんでした。1987/08/15
きょーこ
19
1965年にノーベル賞物理学受章者の自伝。子供の頃の好奇心の強さ、実験してみる行動力が大人になっても衰えない。物理学以外にも興味をもって学び、物理学に戻るときが楽しいという。原爆に関わったり、徴兵から逃れる辺りはユーモアもいただけない気がする。いつも人を笑わせたり、前向きに生きていることはいいことなんだけど。。。こだわりの強さが生かされて、これから活躍されるのかな。次も楽しみに。理系の話はわからないので飛ばし読みです。生き方を知りたくて手に取りました。2015/11/14
とろこ
16
おもしろすぎる!「ノーベル物理学賞」なんて、ふつうにしていたら自分とは一番遠い存在のような気がするけれど、自伝を読めばやっぱり同じ人間。それどころかとってもユニークで、頭の回転がマッハないたずら少年だったようです。自分の好きなことを好きなように好きなだけやっていた結果がたまたま目に見えるかたちで評価された、という感じなんだろうな。実にうらやましい。 It all begins with dreams.というウォルトディズニーの言葉を思い出しました。2013/04/22
ムーミン2号
12
ノーベル物理学賞受賞者のファインマンさんによる自伝的エッセイ。幼少時から物事の原理を掴もうとする天賦の才があったことが伺われる上に、大学時代には専門の物理学だけではなく、数学、化学にも食指を動かし、成果を得ているのはやはりスゴイ人だと思わされる。氏がマンハッタン計画に携わっていたとは知らなかったものだから、途中、唯一の被爆国の人間としては読むのがつらいところもあった(別段日本人が憎いとかそういうことが書いてあるわけではないのだが)。まぁ、けど、しばらくはこの方の著作には近づかないだろうなぁ(悶々…)。2020/08/15
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