内容説明
万物は、細かくふるえる弦でできている?いや、膜も必要?第5の次元にブラックホール?―未だに謎多き弦理論の背景から実証への挑戦まで、驚くほど高度な内容を、気鋭の物理学者がフランクかつ軽やかにご紹介。小魚から異星人まで飛び出す、珍妙な比喩が本質を突く。「落下」や「衝突」のスリルを堪能しつつ、11次元宇宙に遊ぼう。
目次
第1章 エネルギー
第2章 量子力学
第3章 重力とブラックホール
第4章 弦理論
第5章 ブレーン
第6章 弦の双対性
第7章 超対称性とLHC
第8章 重イオンと第5の次元
著者等紹介
ガブサー,スティーブン・S.[ガブサー,スティーブンS.][Gubser,Steven S.]
1972年オクラホマ州生まれ。主にコロラド州アスペンで育つ。1994年、プリンストン大学にて物理学学士号を取得、卒業生総代となる。1998年、プリンストン大学にて物理学博士号取得。現在、プリンストン大学物理学科教授。2001年、ヨーロッパ物理学会のグリボフ・メダルを獲得。2008年、ニューヨーク科学アカデミーのブラヴァトニク賞を受賞
吉田三知世[ヨシダミチヨ]
京都大学理学部物理系卒業。英日・日英の翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
7
核子は陽子と中性子。質量75㎏。5かける10の28乗とは!(15頁) 定常波とは、波形がまったく移動しないように見える波(30頁)。相対性理論は、光が真空中を常に299,792,458m/sで進み、光よりも速く運動できるものはないという仮定による理論(36-37頁)。ブラックホール内で重力が物を引く力は圧倒的(45頁)。84頁のブレーンの説明図は重要。0ブレーンは点。弦は自らにくっついて閉じた輪を作る。158頁には、クォークやヒッグス粒子の図式があり、ダイナミズムを感じる。評者はズブの素人だが、謎は深い。2013/10/12
ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒
0
ぐわあああ、ひもが11次元でブルブル震えているよぉ〜。ひもの振動を打ち消すような振動を与えたらどうなる!?2015/12/01