出版社内容情報
宇宙をより遠くまでみるために,日本のすばるや口径8メートルを越える世界各国の望遠鏡が,ハワイやチリの高い山の上に一斉に建設された.世界一の性能の望遠鏡を作るために互いに競い合って繰り広げられた研究開発の現実をいきいきと描く.
内容説明
日本のすばる望遠鏡が初めて星からの光を受けたとき、すばるのライバルたちはどうしていたのか。すばるの主鏡の直径は8.3メートル。ヨーロッパ8カ国のVLTは8.2メートル、アメリカのジェミニは8.1メートル。VLTはすばるよりも半年早く、そしてジェミニは半年遅れて、天体の光を受けた。約20年にわたる競争の結果、世界の巨大望遠鏡がいっせいに完成したのだ。それは天文学者たちの夢の実現であるとともに、世界一を目指した、技術者・職人たちの情熱の賜物である。胸おどるドラマをここに描きだす。
目次
第1章 宇宙の果てが見たい
第2章 宇宙にもっとも近い場所
第3章 新世代望遠鏡への道
第4章 望遠鏡の命、鏡を作る
第5章 すばるの挑戦
第6章 新世代望遠鏡の現状と未来
著者等紹介
野本陽代[ノモトハルヨ]
東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。サイエンスライター
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