内容説明
人体に対する環境影響を科学的に論じるためにはいかにすればよいのか。環境問題に対する疫学的アプローチの初歩的な考え方を示した入門書。具体例として、過去の環境汚染による公害問題や現代の地球環境問題など、いくつかの事例をとりあげて、それらの問題において、どのように環境疫学研究が用いられるかを紹介しながら、環境要因と健康影響の因果関係推論のための疫学手法を詳説します。
目次
第1部 環境疫学と疫学研究方法概論(環境疫学とは;因果関係の評価;記述的研究;分析的研究;研究を評価するうえでのポイント)
第2部 疾患の発生から環境要因を探る(水俣病;イタイイタイ病;ぜんそく;過剰死亡;白血病)
第3部 環境要因の悪影響を探る(気候変動(温暖化)
紫外線(オゾン層破壊)
残留性有機汚染物質
粒子状物質(大気汚染)
商用電源周波数領域磁場)
著者等紹介
山崎新[ヤマザキシン]
1967年神奈川県生まれ。1991年京都大学工学部衛生工学科卒。2006年京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻博士後期課程修了。民間企業、独立行政法人国立環境研究所を経て、京都大学准教授(医学研究科社会健康医学系専攻医療疫学分野)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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