出版社内容情報
分子の形の対称性を注意深く考えることから,ごく自然に群論に入っていけます.化学の予備知識は必要ないので,化学・物理の人はもちろん,群論を少し理解してみたいと思う文科系の人でも,群論を自分の言葉にすることができるようになるでしょう.ホームページで,さらなる興味と必要へも対応しています.
目次
1 分子の対称性と対称操作
2 群
3 点群
4 行列式と行列
5 ベクトルとその変換
6 群を行列で表現する
7 群の表現論―指標表
8 群論と量子力学
9 分子の振動状態
10 分子の電子状態
著者等紹介
藤永茂[フジナガシゲル]
1926年生まれ。1948年九州大学理学部卒業。アルバータ大学名誉教授。主要著作に『分子軌道法』(岩波書店)、『入門分子軌道法』(講談社)
成田進[ナリタススム]
1949年生まれ。東京教育大学大学院修了。信州大学繊維学部助教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こずえ
0
群論の応用について学べるし、数学科でなくともこれで勉強できる感じがある。また著者曰く、文系で興味ある人にもわかるようにと書いてあるだけあってわかりやすい
みかん
0
群の物理や化学への適用のやり方はわかった。でも理解はあやふや。一部理解力が追い付かない記述があったけど、全体的に絵や例がしっかりあって良かった。大直交性定理のとこ挿入と本文どっちがどっちか見にくい。2016/11/22
aoura
0
Amazonレビュー5.決して「易しく」はなく「優しい」本といえる.対象操作から,群とは何たるか,そして主な点群を紹介する.途中行列やベクトルの知識入れが入るが視点がユニーク.本書の醍醐味は何と言っても群を行列で表現するところと一般的な表現論(大直交性定理)である.トレースの偉大さを改めて実感.個人的には,ヒュッケル法による固有関数を群論から導いた後に固有エネルギーを求めるところに感動.ナフタレンにも使えそうだ.剰余類が気になった.振動状態と電子状態は何度も読み直す必要がありそう.2016/09/02
ぷはあ
0
とても分かりやすい。 教授が初講義で、飛び飛びでまだ習ってないことも当たり前に話すから補足で買った。2019/05/23
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- 和書
- 近畿の山日帰り沢登り