出版社内容情報
歴史を想い起すとは,どういうことなのか.戦争を体験しない若い世代にとって歴史はどのような力をもつのか.ドイツ大統領が敗戦40年に際して行なった演説は,われわれに強い感動と共に,現代に生きる意味を問いかける.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Joni
6
1985年5月8日に(西)ドイツのヴァイツゼッカー大統領が行った演説の訳文と訳者によるあとがき。演説がほんとに素晴らしい。未来への言及だけでなく、しっかり過去についても向き合ってる。昨今の日本の情勢にたいしていい比較になる。2015/08/18
inarix
6
実は読んだのはだいぶ前。そこから時がたち、今ではこの演説も評価が変わってきているという。この演説はドイツがまだ東西に分断されていた時代のものだ。何よりヴァイツゼッカーの父親はナチスの幹部だった。ニュルンベルク裁判では弁護士であったヴァイツゼッカーが自ら父親の弁護をつとめあげた。それが物議を醸しているともいう。しかし大戦から40年という節目の年になされた演説は一度は読んでみるべきだと思う。「しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となる」のだ。2014/04/12
白玉あずき
3
多分再読。巻末の村上氏による解説も心を打つものがある。原文はネット上で入手できます。http://www.tabularasa-jena.de/artikel/artikel_2027/2013/03/19
沖縄電鉄社長
2
ドイツの敗北から75年、この演説から35年を過ぎたが、「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目とな」るというヴァイツゼッカーの言葉は、何度でも、日本人こそ心に刻まなければならない。2020/05/09
遠山太郎
1
行為(別様の選択可能性)が「罪=過去言及」を生み、関係(選択不可能な所与の事実)が「責任=未来言及」を生む。罪は「過去清算=手打ち」を要求し、責任は「未来企図=不屈の意志」を要求する。関係とは、ドイツ国民たること、父の息子であること…云々。http://www.miyadai.com/index.php?itemid=277 2011/11/17